こんな方におすすめ
- 設計製図試験を受験予定
- 記述対策って何すればいいの?
今回は設計製図試験の中でも後回しになってしまいがちな記述対策についてご紹介していこうと思います。
それではどうぞ!
エスキス手順についてはこちらからどうぞ!
Contents
記述問題にかけられる時間は?
試験時間は6時間30分ありますが、そのうち記述を書くのに配分されている時間は下記の通りです。
- エスキス:2時間
- 記述 :1時間
- 製図 :3時間
- 見直し :30分
あくまでも一般的な時間配分の例ですが、それでも1時間しかないのであまり迷っている時間は無いことがわかります。
さらに近年は記述の中で図を記載しないといけなかったり、書く量も増えてきているので手を止めずに書き続けることが重要となってきています。
記述問題は実は重要です
記述対策はエスキスや作図の練習と比べると後回しにされてしまいがちですが、試験の中では特に重要なポイントになっています。
記述で聞かれる内容は試験元が重要と思っている項目なので、エスキスでも特に注意して考えなければいけないポイントになっていることが多いはずです。
エスキスと記述で内容を一致させることはもちろんですが、図面で表現しきれない部分を記述で補うことができるチャンスでもあるので、しっかりと自分の計画の内容を書けるようにしましょう。
エスキスプランの思考プロセスについてはこちらからどうぞ!
僕が実践していた記述対策
僕が記述対策として実践していた勉強法を3つご紹介していきます。
1|過去問から頻出問題をピックアップ
記述問題の中には過去問を見ると毎年出ているような問題がいくつかあります。
まずは、その出題頻度が高く課題によって左右されにくい問題を確実に書けるようにしておきましょう。
よく出される問題は主に下のようなものがあります。
- アプローチ計画について考慮したこと
- 避難計画について考慮したこと
- 防火区画をどのように形成したか
- 構造種別、架構形式、スパン割について考慮したこと
- 柱梁壁などの寸法
- 空調方式について考慮したこと
- 環境負荷低減について考慮したこと
- 感染症対策について
- 災害対策について
最低限、この辺りはスラスラ書けるようにしておくと試験中の時間短縮も図れるのでいいですね!
2|答えを覚えるのではなく、自分の言葉で書けるように!
過去問や資格学校で配布された記述リストの解答例は便利ですが、自分の計画と食い違ってしまう可能性もあるので、丸覚えは注意が必要です。
コツとしてはキーワードとなる文言をいくつか解答例の中からピックアップし、キーワードを覚えるようにしましょう。
自分の計画の内容に合わせてキーワードから文章を作る方が確実です!
記述問題の解答を書くときは、下のような手への負担が少ないシャーペンを使用するのもオススメです!
製図で手が疲れるので、できるだけ記述時の負担を軽くしていきましょう!
3|その年の課題ならではの対策
毎年、課題の内容によってその年独自の記述問題が出題されます。
令和3年度であれば「住戸のプランで留意したこと」や「地盤条件を踏まえて基礎構造について考慮したこと」、令和4年度であれば「レンタブル費」や「事務室の計画について考慮したこと」などです。
令和5年度の図書館でも同じように、図書館ならではの記述問題の出題が予想されます。
予想されるキーワードとしては一般開架スペースの採光及び日車遮蔽について考慮したことやバリアフリー・セキュリティについて考慮したこと、二酸化炭素排出量削減のために考慮したことなどでしょう。
二酸化炭素排出量削減についてはSDGsなどで注目されているので、記述で問われる可能性は高いと言えると思います。
令和5年度(2023年度)の設計製図課題についてはこちらからどうぞ!
まとめ
今回は設計製図試験の記述対策について僕が実践していた方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
試験までもう少しですね、まだまだ暑いですが最後まで気を抜かずに頑張ってください!
それではまた。