一級建築士試験

【一級建築士/製図試験】課題発表前にやっておくべきこと

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今回は私が製図試験に合格した年の課題発表前に何をやっていたかをお伝えしていこうと思います。

製図試験は、学科試験の有効が3年から5年に緩和されたもののリミットがあるということで精神的にも経済的にもツラい試験ですよね。

私は学科が受かった年の1回目試験はエスキスが全くできない状態で挑んでしまったので惨敗でした。

2回目の時もこれで合格できるんだろうかと不安な状態でしたが、課題発表前にしっかりと勉強しておくことで合格に繋がったと思っています。

塾に通ったほうがいいか迷っているという方や課題発表前は独学で勉強するという方の参考に少しでもなれば幸いです。

こんな方におすすめ

  • いつから塾に通うべきか迷っている
  • 独学で勉強する場合は課題発表前に何をやったらいいの?
  • そもそもいつから試験対策をするべき?

私の一級建築士試験履歴

最初に簡単に私の受験履歴を載せておきます。

・2020年 学科試験合格

当時勉強時間の合計638.37時間

・2020年 製図試験1回目不合格

エスキスが最後まで苦手な状態で挑んでしまったことによりランクⅣ

計画は抜け漏れが多くズタボロ、作図枚数57枚

・2021年3月  製図試験勉強を開始

・2021年12月 製図試験試験合格!!

作図枚数51枚

2020年度の製図試験不合格の要因

初めての製図試験の時は学科の時までと全く違う勉強方法と、大学の時以来の手書き製図で慣れるまでに時間がかかってしまいました。

敗因は大きく3つあると思っているのでそれぞれ記載していきます。

1|図面が汚い

とにかく時間内に図面を完成させる必要がありますが、初受験の時は作図スピードを上げるために綺麗さを犠牲にしていた部分がありました。

定規を使用して作図していたものの、線の太さがバラバラ、字が汚い、最低限の書き込みしかしていない等、採点する人のことを全く考えていない図面でした。

図面を書いていくうえで部屋名の書き漏れなども発生していたことも不合格の一因でした。

2|エスキスが苦手

エスキスが何から決めていけばいいのか最後まで自分のやり方を確立することができず、結果試験の時に全くまとまらないという残念な感じでした。

設備関係への理解も足りていない為、PSや機械室の配置が適当かも分からないまま図面を進めていました。

そんな状態で進めるので、エスキスの抜け等も多く条件にあっていない部屋も多かったです。

3|時間配分ミス

エスキスが苦手な為、予定していた時間になっても終わることができずに作図時間を削ってしまっていました。

全てをうまくはめることに拘りすぎていたあまり、エスキスに割く時間が多くなりすぎてしまったので余計に図面が汚くなるという悪循環が本試験で生まれてしまいました。

2年目の勉強開始時期は??

上記の敗因分析は年明けにすぐに終わらせていましたが、勉強を始めたのは3月からでした。

私は費用が安いという観点からTACに通っていたのですが、TACの講習が始まるのが3月ごろだったのです。

課題発表までは2週に1回講義があるスケジュールだったので、少し余裕を持って勉強できていた感じがあります。

課題発表前に何をやっていたか

3月から7月の課題発表までの間に何をしていたかというと、苦手の解消にほぼすべての時間を割いていました。

重点的に行っていた順にご紹介していきます!

1|エスキスの苦手意識を解消

とにかく自分のエスキススタイルを確立するためにほとんどの時間を注ぎました。

敗因を突き詰めるとエスキスができないことによる崩壊が一番効いていたので、まずはそれを解消することが最優先事項でした。

ひたすらTACの講義でもらう過去問とTACの類似問題のエスキスだけを行い、思考の順序を整理していく勉強方法を取っていました。

何度もやっているとパターンが決まってしまうので東西条件の変更や敷地条件を少し変えたりしながら、一つの課題に対して約20回はエスキスを行っていたと思います。

当時のエスキスはこちらです。

問題は一級建築士試験のHPに公開されているのでそちらをご覧ください。

2|図面精度の向上

大量にエスキスをした中から週に2枚程度図面まで作図して、きれいに作図できるように練習していました。

他にもアピールポイントなど普段から書き慣れていないと本試験で書けないような部分もたくさん書くようにしていました。

この時は時間も測っていましたが、作図スピードを上げるよりも丁寧に書き込みを増やした図面を3時間めいいっぱい使って描き上げるということを意識していました。

3|設備への理解度を上げる

機械室から各居室までどのように配管が伸びているかイメージしながらエスキスするようにしました。

空調方式によっては機械室も不要なものがあったりなど、どのパターンの時にこの機械室が必要なのかということを整理して理解するようにしました。

まとめ

今回は一級建築士試験受験生のために、製図試験の課題発表前にやっておくべきことを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

学科試験までもう少しで、それが終わるとついに課題発表なので、それまでに自分の苦手を克服できるようにしておくとグッと合格に近づくと思います!

次回以降は学科試験直前の勉強方法なども発信していく予定ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

それではまた。

  • この記事を書いた人

シカマル

普段はApple製品で身を固めている一級建築士です。 現在は賃貸で妻と娘と三人暮らし。 将来は中古マンションをリノベーションして住みたいと考えています。 北欧インテリアやガジェットが好きで、一級建築士試験の話やトラベルログなどを書いている雑記ブログです。

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