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【一級建築士が選ぶ】GWに行ってみたい建築5選

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【一級建築士が選ぶ】GWに行ってみたい建築5選

全国旅行支援もまた始まり、以前よりかなり旅行には行きやすくなってきましたね。

コロナ禍であまり旅行に行けない間に、行きたい建築物が各地で溜まってきました。

そこで今回は、そんな中から特に行きたい建築物を5つピックアップしました。

海外には未だ行きにくい状況が続いていますので、国内で僕が行ってみたい建築をご紹介します。

それではどうぞ!

こんな方におすすめ

  • いろいろな建築物を見てみたい
  • おすすめの建築は?

 

紀尾井清堂/東京都

  • 設計:内藤廣建築設計事務所
  • 機能:なし
  • 住所:東京都千代田区紀尾井町3-1 地下鉄麹町駅より徒歩約5分

紀尾井清堂はガラススクリーンと宙に浮かぶコンクリートキューブが特徴的な建築物です。

コンクリートにも杉型枠の木目がついており、かっこいいファサードです。

この建築の特筆すべき点は、その用途でしょう。

建築主である一般社団法人 倫理研究所は設計者の内藤廣に「思ったようにつくってください、機能はそれに合わせて後から考えますから」と依頼をしたようです。

それにより、前代未聞の機能のない建築が誕生しました。

 

内部は4層吹き抜けになっており、床や壁の木材によって作られているため温かみのある空間になっています。

さらに上部には明かりを取り入れる9つのトップライトがあり、内部を明るく照らしています。

京都市京セラ美術館/京都府

  • 設計:青木淳 西澤徹夫
  • 機能:美術館
  • 住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺124 東山駅より徒歩約7分

もともと市民に親しまれていた京都市美術館をリニューアルして2020年にオープンしたのが京都市京セラ美術館になります。

重厚なレンガ建築に和風の屋根を乗せた和洋折衷スタイルのファサードが特徴で、この姿を残しつつリニューアルするために「像を重ねていく美術館」というコンセプトが決められました。

メインエントランスはこれを最もよく表しており、当時のファサードを残したまま一段下に新たなエントランスが計画されています。

 

館内は白い壁に上部に明りを確保するための窓が設けられており、重厚な見た目とは裏腹に明るく下方的な空間となっております。

近頃、黒川紀章設計の銀座の中銀カプセルホテルなど、名作と呼ばれる建築物の解体取り壊しが決定していく中で、リニューアルで新たに生まれ変わることで建築を使い続けていけるのは、環境面はもちろん、文化を守るうえでも非常に重要なことだと思いますので、これからもっとこのような例が増えていくといいなと個人的には思っています。

KAIT広場/神奈川県

  • 設計:石上純也建築設計事務所
  • 機能:多目的広場
  • 住所:神奈川県厚木市下荻野1030 本厚木駅より車で約10分

神奈川工科大学のKAIT広場は約4,100㎡の大空間で、湾曲した斜面の広場を覆いつくすように鉄板の屋根が広がっています。

これだけの大きさにもかかわらず、特に明確な機能や用途のない多目的広場となっています。

 

また、これだけの大空間には屋根を支える柱が一本もありません。

構造は外周の壁と83本の基礎杭、54本のアースアンカーにより約580tもある屋根を支えています。

屋根には四角い開口がランダムに開いているので、天候によって内部の見える景色はさまざまに変化します。

空間そのものが作品という点で、豊島にある内藤礼と西沢立衛設計の豊島美術館などと似た性質を感じます。

安曇野ちひろ美術館/長野県

  • 設計:内藤廣建築設計事務所
  • 機能:美術館
  • 住所:長野県北安曇野郡松川村西原3358-24 信濃松川駅より車で約5分

北アルプス近くの安曇野の広大な地にある安曇野ちひろ美術館は連続した切り妻屋根の家形が特徴的な美術館です。

展示室だけでなく、ミュージアムショップやカフェなどで過ごす時間も大事にしたいと考え作られた、ゆっくり楽しむことのできる美術館です。

 

内部の家具も中村好文によるシンプルで使い手のことを考えてデザインされています。

世界の名作チェアをかたどったデザインのイスもあったりと、見て回るだけでも面白そうです。

ガラスピラミッド”HIDAMARI”

  • 設計:イサムノグチ
  • 機能:美術館
  • 住所:北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 札幌駅より車で約20分

ガラスのピラミッドと言えばルーブル美術館を想像されるかもしれませんが、日本にも彫刻家であるイサムノグチがデザインしたガラスピラミッドが存在しています。

このガラスピラミッドには”HIDAMARI”という愛称がついており、その名の通り日光が入り、暖かな陽だまりのような空間になっています。

光が入ることで青く輝く美しい美術館になります。

ガラス張りのピラミッドは陽ざしの強い夏には温室のようになるので、冬に降る豊富な雪を利用した雪暖房システムを採用し、環境にも配慮しています。

まとめ

今回は一級建築士が選ぶ今行ってみたい建築をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

海外も行きたいところはたくさんありますが、まずは日本国内の建築を今のうちにたくさん巡っておきたいなと考えています。

皆さんも旅行の際にはぜひ参考にしていただけると幸いです。

それではまた。

  • この記事を書いた人

シカマル

普段はApple製品で身を固めている一級建築士です。 現在は賃貸で妻と娘と三人暮らし。 将来は中古マンションをリノベーションして住みたいと考えています。 北欧インテリアやガジェットが好きで、一級建築士試験の話やトラベルログなどを書いている雑記ブログです。

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