毎年クリスマス近くになると一級建築士設計製図試験の合格発表があり、長い戦いの結果が判明する時期です。
合格された方はおめでとうございます。
不合格の方は残念ですが、しばらくゆっくり心身を休めてください。
今回は合格後に待っている建築士の登録手続きや、会社への報告などやらなければならない事務作業をまとめていきたいと思います。
登録するにも結構お金がかかるので、間違えないようにしたいですね!
また、一級建築士になって何が変わったかを実体験を交えて書いていきます。
それではどうぞ!
ミスを減らす方法についてはこちらからどうぞ!
こんな方におすすめ
- 一級建築士に合格した
- 登録の手順が知りたい
- 合格した後何すればいいんだっけ?
Contents
一級建築士合格おめでとうございます!
まずは、合格された方おめでとうございます!
学科試験から長い長い戦いだったと思いますが、お疲れさまでした。
最高のクリスマスプレゼントになりましたね。
合格後はいよいよ一級建築士として登録を行ったり、会社へ申請したりと手続き関係が多く発生しているかと思いますので、僕が合格した時の体験を思い出しながら必要な事項をまとめていきます。
登録の手続き
※今回ご紹介するのは令和2年以降に合格した方の手続き方法です。
まず一級建築士の登録ですが、オンラインにて申請が可能となっています。
登録の申請から免許の発行まで3か月程度はかかるようですので、余裕をもって準備を始めましょう。
登録の申請は公益社団法人日本建築士会連合会にて行います。
http://www.kenchikushikai.or.jp/touroku/kenchikushi/toroku_R2.html
日本建築士会連合会のHPを見ると申請後に審査を行い、書類の内容について確認を行う場合があると記載があります。
僕は一度実務経験の書き方で修正が入り、審査機関が少し長引いてしまいました。
必要書類
令和2年以降合格者の必須書類(全10種類)
- 一級建築士免許申請書
- 一級建築士住所等の届出
- 本籍の記載のある住民票の写し(原本)
- 証明写真 2枚
- 登録免許税納付書の領収証書
- 合格通知書のコピー
- 本人確認ができる公的な身分証明書のコピー
- 申請手数料の払込受付証明書
- 実務経歴書
- 実務経歴証明書
希望者によって必要な書類
- 旧姓併記の確認書類:旧姓併記希望者のみ
- 管理建築士講習修了証のコピー:一級建築士名簿記載希望者のみ
- 管理建築士講習修了証の原本とコピー:免許証明書裏面記載希望者のみ
会社に記載を依頼するもの
必要書類の中から、所属している会社に記載をしてもらう必要があるものは以下の2つです。
- 実務経歴書
- 実務経歴証明書
一級建築士の登録要件である実務経験の年数(学歴や資格などによって2~7年)を記載する実務経歴書が正しいものですよ、と会社が証明する書類が実務経歴証明書です。
そのため、会社の代表者や管理建築士名で出す必要があります。
会社によっては確認に時間がかかるところもあると思いますので、事前に作成準備をしておいた方がスムーズに進むと思います。
ちなみに僕の会社では実務経歴書の書き方に細かく指摘が入り、確認と作成に2週間ほど取られました。
お金を払う必要があるもの
登録を行うにもかなりのお金がかかります。
必要なのは下記の2種類で、合計で88,400円もかかります。
- 登録免許税納付書の領収証書:60,000円
- 申請手数料の払込受付証明書:28,400円
登録免許税は麹町税務署あてで、銀行や郵便局からでも支払うことが可能です。
申請手数料は日本建築士会連合会に対して支払うお金で、こちらも銀行や郵便局から支払うことができます。
支払う際に必要な3連式の払込取扱票が建築士会の窓口で配布していますが、郵便局やゆうちょ銀行に備え付けの払込取扱票を使用することも可能です。
備え付けのものを使用する場合は、3連式のものとは違い受領書が1枚しか出ないので、その後会社へ費用を申請する必要がある場合などは、建築士会の窓口で払込取扱票をもらう方が手続きが楽かもしれません。
会社への申請
所属している会社によっては建築士試験に合格すると費用を補助してくれたりするところもあると思います。
取得までにかなり資格学校に出資していると思いますので、取り戻せるのであれば取り戻しましょう!
また、建築士の登録終了後に会社にも建築士になったことを報告する必要が出てくると思いますので、3か月以上先になってしまいますが忘れないようにしましょう。
資格取得して変わったこと
最後に僕が建築士試験に合格して1年ほど経つので、合格前と比べて変わったことをご紹介していきたいと思います。
会社の制度で建築士になっても給料が上がらないことはわかっていたので、今回ご紹介するのはどちらかというと人からどう接せられるかに重点を置いて書いていきます。
発言の信頼度が増した
打ち合わせなどで発言すると今までは内容に対する検証をされているような感じがありましたが、一級建築士取得後はその頻度が減ったような気がしています。
若いということもあり信頼されにくいのですが、肩書があると変わるもんだなというのを実感しました。
若いからと言って邪険にされにくくなった
現場などに行っても忙しいからのような理由で邪険にされる頻度が減ったように思います。
もともと、そこまで邪険にしてくる人は周りにいなかったので、大きな変化というわけではありませんが、、、
社内での評価が変わった
一番大きいと感じるのは、社内からの評価が変わったことです。
ちやほやされるような時もありますが、一級建築士としての意見を聞かせてほしいなど問い合わせを受けることが多くなりました。
給料に反映されるわけではありませんが、やはり苦労して取得しただけに評価が変わるとうれしいです。
まとめ
今回は一級建築士合格後にするべきことをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
合格された方は是非参考にしていただき、来年以降合格する予定の方はモチベーションのアップにつながれば幸いです。
それではまた。