今回はこれから製図試験に挑む方向けに、僕も使用していたおすすめの製図道具をご紹介していきたいと思います。
手書きでの製図なんて学生時代に少しやっただけという方も多いと思いますので、何から揃えたらいいか、どこで買えばいいのかわからないですよね。
そこで、絶対必要なものとあれば便利なものをそれぞれ、買えるお店と合わせて記事にしていきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
それではどうぞ!
こんな方におすすめ
- 一級建築士製図試験を今年受験する
- 初めての製図試験で何から揃えていいかわからない
- どこで道具を揃えればいいの?
Contents
これがないと製図できない、絶対必要なモノ!
まずは製図試験を受ける上で絶対に必要な道具を6つご紹介します。
1|平行定規
まずはなんと言っても平行定規がないと始まりませんね。
平行定規は製図板に上下にスライドする定規がついてセットになっている物です。
サイズはA2が試験元から指定されているので、大きすぎたり小さいものを買わないようにしましょう。
各試験学校でも買う事ができ、そこまで使い勝手に差はないので好きなものを買うのがいいと思います。
市販でおすすめはSTAEDTLERかMUTOHの平行定規がおすすめです。
2|製図用シャーペン
たくさん描くので程よい重量感で使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
僕はぺんてるのGRAPH1000(0.5mm)を愛用していました。
STAEDTLERの製図用シャーペンを使用していた時もあるのですが、重量が重すぎて腱鞘炎になりそうだったのでやめました、、、
見た目はカッコよくで好きなんですが残念です。
芯の太さは0.5mmが一本あれば十分です。
シャーペンを持ち替える時間短縮のために、力の入れ具合で太い線と細い線を描き分けるので、その練習が必要になります。
どうしても線の太さを変える事が苦手な方は、0.3mmと0.7mmがあるといいと思います。
3|VANCO(バンコ)の三角定規
ただの三角定規でもいいのですが、VANCOの三角定規がおすすめの理由はテンプレートもついているという点です。
製図試験では、円や四角形などの簡単な形のテンプレートの使用のみ認められており、VANCOの三角定規だと道具を持ち変えたり探す手間が省けるので時間短縮に繋がります。
ただし、定規に関しては印をつける事が禁止されるなど、頻繁にルールが変更になるため突然使用ができなくなる可能性があるので注意が必要です。
とはいえ今まで禁止だったことは無いようなのと、使用人口が多いはずなので、禁止の場合は試験元から何らかの合図があると思っていいと思います。
4|小さい消しゴム
普通の消しゴムはもちろん必要ですが、合わせて必要なのが細かい部分をピンポイントで消す事ができる消しゴムです。
製図では細かい線や文字をたくさん書いていくことになるので、間違えた部分のみを正確に消す事ができる消しゴムがあると、消す必要のないものまで消して書き直す手間が省けるのでおすすめです。
僕はMONOのペン型消しゴムを使用していました。
消しゴムの消費が早いので、替えの消しゴムを事前にストックしておくといいと思います。
5|マスキングテープ
平行定規を購入すると製図用紙をマグネットで固定するタイプのものが付属されている事がありますが、ずれやすいのと紙の大部分を隠してしまうのでマスキングテープの方がおすすめです。
メンディングテープなど何でもいいのですが、貼って剥がしやすいものを選ぶといいと思います。
念の為デザインはシンプルなものを選びましょう。
6|電卓
試験元から電卓については「+-×÷」「√」「メモリー」「%」「簡単な関数」の機能だけで、「プッシュ音が鳴らないもの」と指定があるのでそれを守るようにしましょう。
実際に製図試験でも四則演算程度の計算しか行わないので、あまり複雑な電卓を選ぶ必要はありません。
机に置いて使用するので、ガタつかずにボタンが押しやすいものを選ぶといいと思います。
使う人は使う、あると便利なモノ
続いてはこれがないと製図試験を受ける事ができないわけではありませんが、あると製図スピードを上げる事ができたり、もしもの時に助かる道具たちです。
1|フリクションボール、蛍光ペン
エスキスの時にシャーペンを使用していると芯の減りが早く、1回の試験の中で1本使い切ってしまう可能性があるので、エスキスはフリクションで行うといいと思います。
フリクションはシャーペンと同じように消す事ができる上に、消した時に消しカスが出ないので机の上や手を綺麗に保ったままエスキスを進める事ができます。
蛍光ペンも問題用紙にチェックを入れてわかりやすくする際に使用するので、間違えた時に消す事ができるようにフリクションを使用していました。
2|15cm定規
平行定規も使用するのですが、ちょっとだけここに線を書きたいという時に便利なのが15cmの定規です。
小さいので取り回ししやすく、どんどん線を引いていけるので平行定規と三角定規だけで描くよりも圧倒的に速く仕上げる事ができます。
できるだけ側面が平行なものを選ぶと三角定規と合わせて直角に線を引く事ができるのでおすすめです。
3|平行定規の枕
試験会場の机が大学の講義机で傾斜がついており、奥行きの狭いものの可能性があります。
そうすると平行定規の足が机の上に乗らない可能性があるため、ダンボールか何かで平行定規の高さをあげられるものを作っておくと、もしもの時に安心できます。
試験元から平行定規の傾斜は角度30度以下までと指定があるので、枕を作る際はそれを超えないよう注意しましょう。
また、枕を作った場合は何枚か枕を使用して製図してみると微妙な使用感の違いにも慣れる事ができるのでおすすめです。
4|ストップウォッチ
本番で使用する道具というよりは練習の際に使用する道具ですが、製図1枚仕上げるのにどのくらい時間がかかったかを正確に計測するためにストップウォッチを使用していました。
1枚の製図を書いていく手順ごとにラップを計測し、どの手順に時間がかかっているのか、何を描くのが苦手なのかわかりやすくしていました。
僕が使用していたのはApple Watchについているストップウォッチです。
手首にあるので机の上で場所を取らず、ラップを測る際も最小限の動きでボタンを押す事ができるのが使いやすかったです。
Apple Watchのレビューについてはこちらもどうぞ!
5|記述用シャーペン
製図試験の記述も短い時間の中で文章をたくさん書くため、手が疲れにくいようなシャーペンを用意している受験生もいました。
僕の場合はただでさえエスキスの時はフリクションに持ち替えて行っているので、これ以上筆記用具を増やすと訳がわからなくなりそうだったので、製図用と同じシャーペンを使用して記述も書いていました。
余裕がある方は記述用シャーペンとして手が疲れにくいものを用意しておくと腱鞘炎になるリスクを少しでも減らせるかと思います。
6|大型三角定規
敷地が縦長の場合はVANCOの三角定規だと上から下まで線を一気に引く事ができないので、二等辺三角形の定規も別で用意しておくと製図スピードが上がると思います。
使用するのは最初の通り芯を描く時と建物の外構を描く時に使用するかどうかくらいのため、無いと致命的というほどではありません。
机の上がごちゃごちゃするのが嫌な方は無くても問題ないと思います。
資格学校でおすすめされるけど結局使わなかったモノ
最後に僕が買ったけど一回も使用しなかったもの達についてです。
資格学校やインターネットで検索をすると必要な道具として紹介されていたりしますが、他のもので代用できたり、むしろ持ち帰る手間の方がかかるというものが多く、僕は使用しなかった道具をご紹介します。
1|製図用ブラシ
消しかすを払うために買っておくべきと言われますが、わざわざこれに持ち替えている暇がありません。
なるべく強く擦らないよう手で消しかすを払えばそこまで図面が汚れることはありませんし、線を描いている間にそれくらい擦れるので、あまり目立たなくなります。
2|三角スケール
エスキス時の1/400と図面の1/200で長さを測るときに使用するといいと言われますが、それくらいなら頭で計算したほうが速く、慣れれば間違えることも少ないので僕は使用しませんでした。
3|字消し板
細かい文字や線を消す時に字消し板を被せて普通の消しゴムで消すとその部分だけ消えると言うものですが、MONOのペン型消しゴムがあれば不要でしょう。
4|勾配定規
勾配屋根があるときに使用する可能性がありますが、出てくるとすれば課題発表の際に何らかの告知があると思いますので、通常は不要と考えていいと思います。
道路斜線などの線は計算によって描く事ができるので、使用機会はあまり無いと思われます。
どこで買えるの?
僕はこれらの道具を揃えるのに、実際にお店で確認しながら買いました。
ネットでも買う事ができるものが多いですが、定規なんかは微妙な個体差で直角に線を綺麗に弾けるかが変わってくるので、お店で吟味しながら選びました。
購入したのは世界堂さんと言う画材屋さんで、製図道具だけでなく絵を描く道具や模型を作る道具も販売している建築系大学生御用達のお店です。
中でも新宿店はお店が広く、何でも揃うためおすすめです。
他にもお茶の水にあるレモン画翠さんも大きくて色々販売されているので必要なものが揃いやすいと思います。
時間がなく、オンラインでの購入で済ませる場合はAmazonなどで販売されているものが多いため、手軽に揃えることは可能です。
まとめ
今回は一級建築士の製図試験で必要なおすすめの道具を12選ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
これから10月まで時間がない中での戦いになるので、ネットや他の受験生などから得られる情報は最大限活用して合格まで突き進んでください!
それではまた。