一級建築士の設計製図試験はかっこいい建築物を計画する事が合格になるのではありません。
法律に則り、いかにシンプルな建築の図面をミスなく描きあげるかに合格するかどうかがかかっていると言っても過言ではないと思っています。
僕も最初の受験の時には、エスキスでも作図でもミスが多かったのでランクⅣで不合格になっています。
そこで今回は、ミスの少ない図面を描きあげるために僕が意識していたことをご紹介していきたいと思います。
僕はこの方法を採用して2回目の製図試験で合格する事ができましたので、初受験生の方でもこの方法を取り入れることによって合格する図面に近づ具事ができるのではないかと思います。
それではどうぞ!
初受験生のための勉強スケジュールはこちらからどうぞ!
こんな方におすすめ
- 図面を完成させた後にミスに気づく
- 細かなミスが治らない
- 初受験だけど一発で合格したい
設計製図試験のポイント
この試験は作図能力の有無を見ているというよりは、学科試験で学んだ建築基準法などの法律をきちんと理解して使用する事ができるか、を見ている側面が大きいと思っています。
法律に準拠した図面を描くなんて簡単じゃないかと最初は思われたかもしれませんが、この記事を読んでいる方は設計製図試験の勉強を少なからずしている方だと思うので、その難しさがわかると思います。
実際の試験は、資格学校の最後の方の課題よりも簡単な問題が出題される(どの資格学校に通っている人にも解けるようにするため)のですが、それでも法律上のミスのない図面を描く事ができる人は少ないと思います。
そのため、ミスのない図面を作成できれば多少の計画の無理があっても合格する可能性は上がると考えています。
ミスの少ない図面を作成するとランクⅡ以上になり、そこからはプランニングに明確な不適合が無ければランクⅠになる確率が高いでしょう。
ランクⅡの人は全体の5~6%程度なので、ミスの少ない図面を描き上げれば合格率がかなり高い事がわかるでしょう。
これは毎年試験元が発表している合格基準等の中に「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」という項目があり、そこに法令の重大な不適合等と記載されていることからも読み取る事ができます。
ポイント
ミスの少ない図面を描く事ができれば合格する可能性は8割!
ミスを減らすために実践していたチェック方法
ミスの少ない図面を作成できるようにすることが重要かわかったところで、僕が実践していたミスを減らす方法をご紹介します!
その方法はチェックリストを作成して常に見えるようにしておく事です。
資格学校の課題などで図面を描き終わった後に自分で法律関係と要求室、記載漏れなどをセルフチェックして、ミスがあったものを紙にリストとしてまとめていました。
さらに資格学校に通っている場合は先生からもチェックしてもらえると思いますので、自分のチェックでも見つけられなかったミスを先生に見つけてもらった場合はわかりやすく印をつけておくといいでしょう。
毎回それを続けていくと、同じミスをしているものが割り出せていくと思いますので、本試験の時に自分で見直した時に重点的に見て、ミスを発見しやすくなると思います。
まだ実践していない人は、今からでも図面を1枚描く時間があるのであれば過去の図面を見返してチェックリストを作ることをオススメします。
上の写真は僕が実際に作っていたチェックリストです。
間違えた回数が正の字でわかるようにしており、中でも重要、見逃しやすいものなどを蛍光ペンで印をつけています。
練習でも毎回図面を書き上げた後にチェックする習慣をつけよう
上でご紹介したチェックリストは課題の図面を書き上げた際に毎回自分で確認するようにしましょう。
課題の数が増えるとミスの回数も増えると思いますので、確認する項目がどんどん増えてい来ますが、毎回チェックすることによって本試験の際も忘れずにチェックできるようになります。
繰り返し行って体に覚えさせましょう!
まとめ
今回はミスを減らすために僕が実践していたチェック方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ミスの少ない図面を描く事ができれば、合格までももう少しです!
僕は1年目にランクⅣになってから2年目になんとしても合格するために、とにかくミスを減らす練習に時間を一番使いました。
その結果が大きいと信じていますが、無事2年目に合格する事ができたので、皆様の参考になれば嬉しいです。
本試験までもう少しですが、体調に気をつけて残り日数も頑張ってください!
それではまた。